テンションコード
テンションコードとは、3和音、4和音に複音程(テンション・ノート)を加えたものです。
復音程
1オクターブ以内の音程を単音程、1オクターブより上の音程を復音程といいます。
復音程はその度数から7度を引いた単音程の音と同じ音になります。
(例:ルートがCの場合11度は?11度-7度=4度、11度はFの音)
テンションコード
通常のコードに復音程を加えてテンションコードを作るわけですが、コードトーンと同じ音を加えても意味がないので、9th、11th、13thが使えることになります。
9th、11th、13thの音を「テンションノート」といいます。それぞれに半音上下に変化することもあります。(図6-1)
使えるテンションの種類は時と場合によって違います。すべてを説明する力量もスペースもないので特に興味のある方はJAZZ系の専門書をお読みください。(期待していた方、スイマセン。)
省略のルール
テンションノートをどんどん加えていくと、構成音が7つのコードも考えられるわけで、弦が6本しかないギターのような楽器ではすべての音を出すことは不可能になるわけですが、省略のルールを使うとこの問題は見事に解決します。
テンションコードはコードトーン以外の音を使うわけですからその響きは当然不安定で、テンションノートはコードトーンに解決しようとする働きがあります。(テンションコードを使うのはこの性質を利用するためでもあります。)
つまり、解決する先のコードトーンは鳴らさなくても(omitといいます)コード自体の働きは損なわないわけです。要するにテンションを加えた分だけコードトーンを減らせるので構成音はどんな場合も4つ以上いらないことになります。
これでギタリストも安心ですね!(図6-2)
図6-3はC13th(9th、13th)の例です。
音を聞いてみる
9thはRootに解決、13thは5thに解決するのでRoot、5thがomitできます。
※弾き語りなどでrootや3rdを省略することはあまりありません。ケース・バイ・ケースで対応するのが現実的です。
テンションコードのまとめ
- テンションノートはコードトーンに帰ろうとする。
- コードの構成音は4つでOK!
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