ギタリストのためのコード理論講座

音の読み方かぞえ方

コード理論を勉強して行く上で、最初に理解をしなければいけないのは音名の種類とその意味です。

ドレミじゃなくてABC

まずは音の読み方からはじめましょう!

ギタリストは基本的にドレミファという音の読み方をしません。
図1-1のように英語読みでド=C(シー)、レ=D(ディー)…と読みます。
クラシックギターではドイツ語読みでA=アー、B=ベー、C=ツェーというような読み方をしますが、この講座ではクラシックの人はいないと仮定して英語読みを使います。

音の数え方(音程と度数)

もう一つ1度、2度というかぞえ方があります。
これは音の名前ではなく、「音程」つまり「2音間の距離」を指します。

例えばCの音を基準(1度)とするとDの音は2度、Eの音は3度です。Eの音を基準(1度)とするとFの音が2度、Gの音が3度です。「ド、レ、ミ…」と数えていって3つ目なら3度、6つ目なら6度という風に数えて下さい。

正確な度数の数え方

この度数の数え方は曲者でして、完全、長、短、増、減などの言葉が前につく場合があります。
上の図でも正確にはCとEは「長3度」、EとGは「短3度」といいます。これは音階が全音と半音の組合せで出来ているためです。

完全系は1度、4度、5度。長短系は2度、3度、6度、7度です。それぞれに半音距離が広い増音程と、半音せまい減音程があります。
表にまとめてみましたのでわからなくなったら参考にして下さい。最初からすべて覚えようとすると混乱しますので、今のところは単純に1度、2度、…と覚えておいてもらっても大丈夫です。

種類略記度数
完全音程パーフェクト・インターバルP1度、4度、5度、8度
長音程 メイジャー・インターバル M 2度、3度、6度、7度
短音程マイナー・インターバルm2度、3度、6度、7度
増音程オーグメント・インターバルaugまたは(+)すべての度数
減音程ディミニッシュ・インターバル dimまたは(-) すべての度数
.1度2度3度4度
.完全完全
距離00.51.01.52.02.53.0
.5度6度7度8度
.完全完全
距離3.03.54.04.55.05.56.0

距離は1度から0.5=半音、1.0=全音で考えて下さい。
増4度と、減5度は同じ距離で特に「トライトーン(全三音)」といいます。

音の数え方(ディグリー)

さらにもう一つ、スケール上の最初の音からローマ数字がふられる場合があります。これを「ディグリー(degree)」といって、音階の順位(そのスケールの何番目の音か)を示します。

音の読み方かぞえ方のまとめ

余談ですが…

ギョーカイ用語で、1万円=C(ツェー)万、5万円=G(ゲー)万という言い方をしますが、これはジャズマンが音の読み方から流用したそうです。ところで、8万円、9万円はどういうのでしょう?

(答え:オクターブ万、ナインス万だそうです)

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この記事を書いた人

12才よりギターを始めキャリアは30年以上。
20代半ばでブルースに目覚め、集めたCDは100枚以上。

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