一五一会の秘密を探る
「誰でも30分で『恋しくて』が弾ける!」という謳い文句で人気爆発のK.yairi「一五一会」
しかし「なぜたった30分で弾けるようになるの?」と不思議に思いませんか?
「一五一会」のチューニングの秘密
一五一会は沖縄出身のアーティストBIGINの比嘉栄昇氏の「三線とギターのチャンプルー」というアイデアを元に開発された、三線のチューニングに低い弦を一本足したちょっと不思議な形の四弦楽器です。
すぐに弾ける秘密はこのチューニング方法にあります。
具体的には「 C G C G 」というチューニングになっていますが、この音の並びを見て「なるほどね。」と思う人はなかなか鋭いです。
コード理論的にいうと「 root 5th root 5th 」という、ロックギターの「パワーコード」を二つ並べたチューニングになります。いわば「パワーコードのオープン・チューニング」ということになりますね
参考 : 一五一会のチューニング | オンライン・ギターチューナー
この「 root + 5th 」という和音は3度の音が入らないため「メジャーともマイナーともいえない」コードなので、ルートのあるフレットをセーハすればコードタイプを気にせず指一本でコードが押さえられるという仕組みです。
これならコードを覚えなくても番号で押さえるフレットを指定すれば誰でも30分で弾けるようになるというのは納得ですね。
普通のギターで「一五一会」を再現してみよう!
「一五一会」を製造しているKヤイリというギターメーカーは、もともと手作業で一本一本丁寧にギターを作ることで有名なメーカーです。
それでなくても手に入りにくいところにこの大人気で「一五一会」は2005年春現在、半年から一年の予約待ち状態になっています。
ここは一つ普通のギターで「一五一会」の雰囲気を再現してみましょう。
彼女やお子さんに体験してもらうのも面白いかもね。
チューニング
普通のギターを6弦から「D A D A A D」にチューニングします。
チューニングの手順は(レギュラーチューニングから変更)
- 6弦と1弦を一音下げる。(4弦とオクターブユニゾン)
- 3弦を一音上げる(5弦とオクターブユニゾン)
- 2弦を一音下げる(3弦とユニゾン)
簡単ですね。
名づけてa-ki's factory流オープンD一五一会チューニング(長っ)
曲を弾いてみる
では下図の番号を見ながら「涙そうそう」のAメロ部分のコードを弾いてみましょう!
※番号はフレットの位置、「0」は開放です。全てバレーで押さえます。
音を聞いてみる
関連ページ:K.Yairi 一五一会の無料イラスト・フリー素材 | ギター図鑑