月とキャベツ(映画)
1996年、当時アーティストとしてメジャーデビューはしていたが、イマイチ有名ではなかった山崎まさよしが主演に大抜擢され、音楽も彼自身が担当した映画です。
山崎まさよしの役どころは、人気バンドの元ボーカル「花火」。現在は周囲に復帰を期待されながらも、なにか吹っ切れず田舎でキャベツを作りながら静かに生活を続けている。
ある夏の日に出会った女子高生「ヒバナ」との生活を通じ心を開き、もう一度作曲に取り組み始めるが。。。
透明感のある映像とか、御伽噺(おとぎばなし)のようなストーリーとかいろいろ評価はありますが、この際そんなことどうでもいいのです。
ラストに「ヒバナ」を思って歌われる「One more time One more chance」のなんと感動的なこと!!
音楽のわかるあなたなら100%泣いちゃいます。
この映画はひょっとして、ラスト5分のこの歌のために作られた1時間半に及ぶ壮大な「前フリ」だったのでしょうか?。
サブタイトルにもなっている、One more time One more chance はこの映画が撮られる以前に完成していたので直接ストーリーとは関係無いそうですが、何とも絶妙なマッチングで、
まるで本当にストーリーにそって作られたのではないかと思うほどの絶妙さです。
さらに、実際に廃校の教室にピアノを持ち込み、自然なリバーブだけで録音された「生」の音は、山崎の歌の力量を余すところなく封じ込めています。
恐らく今まで録音されたどのバージョンよりも力強く感動的でしょう。
「歌の持つ力」と山崎まさよしの実力をあらためて思い知らされる1本です。
まだ見ていない人は是非!(全然映画の批評になってないなあ^^;)