押尾コータロー「Chain of Friends(DVD)」
押尾コータロー2005年秋冬の「Panorama ツアー」の中から選りすぐりの映像を集めたライブDVDです。
「ドラマティック・ライブ」で衝撃を受け今回も予約で手に入れました。
かなりドキュメンタリー色が強く、1曲目の「Departure」と2曲目の「コンドルは飛んでいく」の間に長々とリハーサルのオフショットを見せられるのはちょっと興ざめでしたが、それ以外は合格点以上でしょう。
曲目もライブで定番の「Danin’コオロギ(ひとりメンバー紹介)」と「HARD RAIN」をのぞいては「ドラマティック」とはまったく異なる構成です。
今さら彼のテクニックに対して云々いうつもりもありませんが(百聞は一見にしかず、言葉では伝えられません。)僕なりの見所だったのは今回も「ミニギター」でした。
「ドラマティック」でも「TACOMA パプース」で素晴らしい演奏を残し、その後市場からパプースが消えちゃう現象がおきましたが、今回は「Gibuson LG-2 3/4」。えらくレアなギターを見つけてきたものです(笑)
中盤の「Friend」で見事なラグを、なぜかメニューから選べないエンディング後の隠しトラックで「夢のつづき」を演奏しています。3/4サイズのちっちゃいギターなのに、まさにギブソンの音がするのがすごいですよ。
オールカラーの豪華なブックレットには彼のデビューからの軌跡が細かい字でびっしりと(笑)。オフショットを見せられるのは興ざめなんて書いちゃいましたが、コレを読んでいると彼のスタッフを大事にする気持ち、ギター1本のパフォーマンスで完成度の高い、ステージを作り上げることがいかに大変かということが伝わってきますね。
「ドラマティック」ではヘッドにCCDカメラを着けたり、押尾コータローのテクニック面にスポットの当たった映像でしたが、ステージの裏側も含めてライブ・パフォーマンスのレベルの高さを凝縮した満足度の高いDVDでした。
2時間たっぷりのライブ映像ですが、最後まで飽きずに見られました。