a-ki's factory blog

DVD版 なんちゃってアコースティック・ブルース

僕は「なんちゃって~」系の教則本(DVD)が大好き!

特にブルースギターなんてモノは「なんちゃって」で十分だと思っています。
そもそも偉大なブルースマン、例えばロバートジョンソンにしたってマディ・ウォーターズにしたって音楽学校を出たワケでもなければ楽譜が読めたかさえ怪しい。

なのになぜ日本人はブルースを弾こうとするとき「スケールがどうの」とか「ブルーノートがどうの」とか頭でっかちなところから入ろうとするのだろう。

多分、古(いにしえ)のブルースマンたちは「なんちゃって」を積み重ねて独自の奏法を編み出したに違いないでしょう。
ならば「なんちゃって=いい加減」という意味ではなく、「なんちゃって」こそが本当の意味の「奏法のコツ」ではないかと思います。

このDVDは既刊の書籍版「なんちゃってアコースティック・ブルース」で紹介された奏法の中から21パターンを抜粋したもので、TAB譜や図解だけではわかりづらかった指使いなどを映像で見ることができます。
とはいえフィンガーピッキングなんてそもそも簡単なものではないので、まったくのギター初心者がこのDVDを見たからといってすぐに応用できるとは思いません。

むしろ中級者向きかな?ある程度ギターが弾けて、これからブルースを弾いてみようと思っている人、エレキからアコギに転向しようと思っている人に向いてますね。
音だけ聞いて物理的に不可解に思える部分、例えば「なんでベースを刻みながら高音で複雑なメロディーが弾けるんだ?」なんて謎が解けるかもしれません。

例えば

  • EX-6 「2小節ごとのお手軽フィルイン」
  • EX-10「たまにしかベースを弾かないブルースソロ」

などはフィンガーピッキングに慣れてなくても決して難しいテクニックではないのに本格的なブルース・サウンドを再現できる、本当の「コツ」だと思います。

内田先生の著作は書籍版、DVD版を合わせて活用すると、より理解が深まるようにできています。DVD版より多くの事例とすべてに練習曲があるので、両方持っていても無駄にはなりません。

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この記事を書いた人

12才よりギターを始めキャリアは30年以上。
20代半ばでブルースに目覚め、集めたCDは100枚を超える。

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