ブルース・ギターのしらべ
ブルース・ギターの練習のためにこの本を買おうとしている人はやめたほうが良いです。
ただ、ブルースを「伴奏もメロディーもギター1本でやっちゃう音楽」というとらえ方をしている人には、この上ない教本(楽譜?)かもしれませんね。
いわゆるブルース的な奏法とはかけ離れていて、あくまでソロギターのアレンジですがブルージーな音使いはしっかり織り交ぜてあります。
全30曲中、本当の意味でブルースというジャンルに入る曲は半分以下。幅広くジャンルを扱っています。
著者の手クセなのかメロディーの崩し方に独特のリズムを感じますが、ハーモニーの使い方が美しいです。(そこがまたブルースらしくない部分ですが^^;)
難易度はかなり高いです。
初見で弾ける人はたいしたものですね。全曲制覇するには、じっくり練習して1年くらいはかかりそうな予感。。。
個人的にはゴスペル風にアレンジした「大きな古時計」や、ハーモニクスとベースラインの動きで装飾した「テイク・ファイブ」、ブルースらしさをしっかり保った「テキサス・フラッド」が秀逸だと感じました。
このシリーズ全般にいえることですが、「2000円でCDを買って詳細な解説付きの楽譜がついてくる」と思えばすごく安い買い物ですね。
アレンジは優れてるし、曲によってギターを持ち替えたりして録音も良い。
ちなみに僕は3冊目です。ちゃんと弾けた曲は数えるほどもありませんが(笑)
記念すべき「ソロ・ギターのしらべ」シリーズ第一弾!
こちらにも「クロス・ロード」が収録されているが、アレンジの違いを比べてみるのも面白い。
個人的にはこっちの方が好きです。