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スリム・ハーポの名盤感想

「わし、シカゴ・ブルースが好きやねん!」というストイックな人は恐らく興味が無い「エクセロ・レーベル(ルイジアナ・ブルース)」の代表的なブルースマンです。

もともとハーモニカ奏者としてデビューした人ですが際立ってテクニシャンでもなく、ギターも弾くがリードを取るわけでもなく、かといって力んでシャウトするわけでもない(むしろ鼻声)。まあなんともゆるい、味のある超個性的なブルースマンなのです。
土地柄なのでしょうか、エクセロ系にはこういったリラックス・ムード漂う人が多いですね。
しかし、彼は本国やヨーロッパではポップチャートにまで顔を出したなかなかの人気者で、後にローリング・ストーンズやキンクスらが彼のカバーを歌っています。
日本人にいまいち人気が無いのはどういうわけなんでしょうね。ひょっとして日本人はブルースに「演歌」を求めているのでしょうか(笑)

このアルバムはエクセロから発表されたシングル22曲を含む計44曲が年代順( 57年~70年 )に収められたベスト盤です。

本来ド・ブルースのはずの「I’m a King Bee」から初期の大ヒット曲「Rain’ in My Heart」やほとんど語りだけで終わってしまう「Baby Scratch My Back」、ファンク色の強い「Shake Your Hips」まで年代順にならんでいます。
年を経るに連れ音楽のスタイルは移り変わるのですが、そのユルユル感は一貫しています。

「ブルースって泥臭くて好きじゃないんだよね。」って方には、むしろ向いてるかもしれません。
休日の午後にでもユルユルしながら聞いてください(笑)

Slim Harpo

特にこれといった感想はないのですが、ジャケットがかっこいいので載せてみました。
上記の「Raining in My Heart」を含む1961年の作品(もちろんエクセロ)です。
ジャケット・カバーは当時のオリジナル。けっこうオシャレやん♪

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Sings Raining in My Heart
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この記事を書いた人

12才よりギターを始めキャリアは30年以上。
20代半ばでブルースに目覚め、集めたCDは100枚を超える。

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