ロッカーズ(映画)
2003年秋に陣内孝則初監督作品として上映された映画。
陣内孝則がボーカルをつとめていた伝説のロックバンド「TH eROCKERS(正確にはこう表記していた)」をモチーフに作られた。
TH eROCKERSは1980年から2年間しか活動してなかったので僕より年下の人は陣内孝則は2枚目半の俳優としてしか知らないだろう。
音はスカスカだが、スピードと勢いは天下一品。鮎川誠のサンハウス直系のストレートなR&Rで人気を集めたバンドで、陣内はカリスマ・ボーカルとして人気を博していた。(今も男前には違いないが当時はとにかくカッコよかった。)
この映画ではロッカーズにギターのタニ(玉木宏)が加入してからメジャーデビューをするまでのエピソードを中心に物語が構成されている。
リアルな博多弁満載!笑いあり涙あり(恐らく監督の考えたであろうつまらんギャグあり)で最後まで楽しめるが、圧巻はクライマックスのライブシーン!
中村俊介は口調はおろか声や顔まで陣内そっくりになってくるし(歌は多分陣内より上手い)、撮影が始まるまでギターが弾けなかったという(ホントか?)玉木宏のはじけっぷりは鳥肌ものだ。
メドレーで演奏される4曲はどれもTH eROCKERSの代表作ばかり。5.1chのサラウンドで蘇った厚みのあるサウンドと、はまりにはまった中村俊介のボーカルに古のロッカーズファンも初めて聞く人もきっと満足するの違いない。
最後に挿入される悲しい別れのエピソードは、1996年に交通事故で亡くなった谷信雄氏がモチーフになっている。
陣内孝則がこの映画を谷氏に捧げたものであることは言うまでも無い。
その甲斐あって、音楽的にも素晴らしく何度見ても飽きない映画に仕上がっている。
「ROCKERS」の中で主演の中村俊介等の演じるバンド“ROCKERS”のシングルDVD。映画の中の演奏シーンを中心にした映像を収録。
映画を見たら欲しくなること間違いなし!