なぜブルースにハーモニカなのか?
数ある楽器の中で、なぜハーモニカやギターはブルースと相性が良いのでしょう?これにはちゃんとした理由があるのです。
カントリー・ブルースと聞いて思い出す楽器は?
ギターとハーモニカですね!
ですネ!!
そうですよネッ!!!
(ハイと言ってもらわないと話が進みません)
では、なぜギターとハーモニカなのでしょう?
実はブルースに欠くことの出来ない重要な要素をこの二つの楽器は持っているのです。
安い!
ハープは現在の日本でも5000円前後ですから、楽器としてはかなり安い方ですね。
所得の低かった当時の黒人にとって安いことは大前提でした。
ギターもシアーズ・ローバック(現在は百貨店)が激安通信販売を始めたことから一気に広がったと言われています。
軽い!
ブルース・マンと言えば「放浪の旅」がつきものです。
人の集まるところへいっては、どこででも歌って稼いでいたのですから、大きな楽器やセッティングの複雑なものではダメだったのです。
その点ハーモニカはポケットに入るサイズで最高のモバイル楽器ですね。
ブルーノートが表現できる!
やっと音楽的な話になりますが、ブルースに欠かせない「ブルー・ノート」は半音以下の微妙な音程です。
もともとアフリカの民族音楽では半音以下の音程をきちんと唄い分けていたそうです。
ハーモニカでは「ベンド」を使ってこの微妙な音程を表現出来ますし、ギターもチョ-キングを使って表現出来ます。
ボトルネック奏法も、もともとそのために生まれたようです。
現に古いデルタブルースほどボトルネック奏法を多用していますよね。
あともう一つ、3つの条件にあてはまるブルースにピッタリの楽器があります。
もうお分かりですね。
それは「人間の声」です!!