ブルースコラム~歴史とエピソード

ワンコード・ブギー (ジョン・リー・フッカー)

John Lee Hooker (1917~2001)

2001年6月21日逝去

先ほどジョン・リー・フッカーの訃報を聞きました。(享年83歳老衰)

実は僕の初めて買ったブルースのCDはジョン・リーの「THAT'S MY STORY/THE FOLK BLUES OF JOHN LEE HOOKER」という2アルバム・オン1のCDでした。

当時、エリック・クラプトンのアンプラクドのヒットなどで「BLUES」がにわかにブームとなりかけていた頃で、BLUESってどんな音楽だろうと適当に買ったCDがこのジョン・リーのアルバムでした。

ワンコードで歌いきる、どろどろした彼のブルースが、初心者の最初の1枚としてふさわしいわけがありません(笑)。

「ブルースってこんなんやないやろう(たぶん)。」と思いつつ、イメージしていたブルースに出合うまで次々にCDを買いあさるきっかけとなりました。(2年間で100枚近くのCDを収集しました。)もしあの時BBキングのCDでも買ってたらこのサイトは無かったかもしれませんね。

one and onlyのブルース

僕の持っている彼のCDは上記のものと92年リリースの「BOOM BOOM」の2枚だけで、多くを語るほど詳しいことを知りません。彼のスタイルはおそらくシカゴ・ブルースの範疇で分類されるのでしょうが、延々と繰り返されるワンコードのリフと地を這う蛇のようなボーカル?は戦後のブルース界で「唯一無二の個性(one snd only)」としてライトニン・ホプキンスとともに並び称されています。

Boogie Chillen

彼は1917年ミシシッピに生まれ、デトロイトを拠点に活動していました。

46年Hoogie Boogieでデビュー。この曲は100万枚の大ヒットになったといわれています。ブギーものとストンピング(足踏みの音)は彼のトレードマークでBoogie Chillenも代表曲の一つですね。

後年彼が脚光を浴びることとなったのは、映画「BULUES BROTHERS」への出演がきっかけで(道端で歌ってる老ブルースマンのチョイ役)90年代に入っても何枚かのアルバムを発表、91年にはロックの殿堂入りを果たしています。

演奏活動はつい最近まで続けていたそうで一生涯を現役BULES MANとして通した彼の姿勢には頭が下がります。

今、彼のCDを聞きながらこの文章を書いています。 まさに”Blues”です。

求めていたBluesに一番最初に出会っていたのかもしれません。

心からご冥福をお祈りします。

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この記事を書いた人

12才よりギターを始めキャリアは30年以上。
20代半ばでブルースに目覚め、集めたCDは100枚以上。

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