テンション・コードを使ってみよう
「ジャズといえばテンション・コード」という偏った考えを持った皆さん(僕も含めて・・)お待たせしました。テンション・コードを使ってより複雑なハーモニーを・・・、とまではいきませんが、前回のコード進行にすこ~しだけ取り入れてみましょう。
テンション・コードとは
「テンション」とはどういう意味でしょう。直訳すれば「緊張」ですね。
もう一つは「エクステンション」の「拡張」という意味があります。
「緊張と拡張」この二つがテンション・コードの本質です。
つまり「本来のコードノートに無い緊張感のある音(テンション・ノート)を付け加える」わけです。
※テンション・ノートには9th、11th、13thとそれぞれ半音上下した音があります。
といっても、何でもかんでも付け加えられる訳ではありません。
「♭11th」はメジャー・コードには使いません。
ナゼ?「♭11-7=♭4=メジャー3rd」ですね。長3度はメジャーコードのコード・トーンですから、新たに加える必要はありません。(マイナーコードでもほとんど使われないそうです。)
テンションの意味を考えるとき上のように「7を引いてみる」と分かりやすいですね。
例を挙げると「13th」は7を引くと「6th」ですからトニックコードに使っても比較的落ち着いた音になるが、「♭13th」は「♯5th=オーグメント」になるから不安定すぎてトニックでは使えないとか。
不安定ということで言えば、ドミナント・コードはもともと不安定なコードだからほとんどのテンションが使えます。
とりあえず9th
ジャズ・ブルースに関しては、とりあえず9thを(13thもOK)使っておけば間違いなし(笑)
ここで注意しなければいけないのは、ブルースの場合トニック、サブドミナントにも7thコードを使うので9thコードも「maj7+9th」ではなく、「ドミナント7th+9th」になります。
音を聞いてみる
※あまりきれいなプログレッションになりませんでした。やっぱテンションは苦手ですわ==;
7thをmaj7に
テンション・コードを使わなくても、maj7に取り替えてやるとちょっとおしゃれな感じになります。
もはや「ブルース」とは呼べないと思いますが、たまにこういうのも良いでしょう(笑)