ベースのバリエーション
この講座では、比較的簡単なコンスタント(モノトニック)ベースを中心にしていますが基本的なベースのパターンをあといくつか紹介しておきます。
コンスタントシャッフルベース
モノトニックベースのリズムが四分音符からシャッフルに変わります。
な~んだそれだけって思ってます?これが意外と難しい。複雑なものになると指がもつれますよ!
実際には最初から最後までコンスタントシャッフルベースを使う曲は案外少なくて、モノトニックベースと併用するか、ワンポイントで使うことが多い様です。
ミュートぎみに歯切れよく弾きましょう。
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ウォーキングベース
もう紹介済みですが、正確にはウォーキングシャッフルベースと言うそうです。
ごぞんじ、ロバート・ジョンソンが得意としました。ウォーキングベースを弾きながら同時に高音弦の開放弦を絡ませる奏法は有名ですね。
複雑なフレーズは無理なので、高音弦でリードを弾く時にはモノトニックベースを併用して負担を減らします。
ベースの2フレ→4フレの動きは、高音の開放弦の響きを消さないように中指を移動させて押さえても良いでしょう。
図3-2
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オルタネイトベース
弦を交互に弾く奏法。
モノトニックベースと同じくらいポピュラーですが、左手が制限される分、これまた指がもつれます。ミシシッピ・ジョン・ハートがこの奏法で有名です。
通常は「ズン、チャッ、ズン、チャッ、」というリズムで弾きますが、「チャッ、ズン、チャッ、ズン、」と逆に弾くものをバックワードベースといいます。
もともとはラグタイムピアノの2ビートベースを真似したものらしいですが、ブギといい、ラグといい、いつの世もギタリストはピアノにあこがれるもんなんですねえ…。
裏拍は隣の弦に当たるように大きく弾くとよりそれらしくなります。
図3-3
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モノトニックベースも含めて、実際の演奏では最初から最後まで同じベースパターンというのは案外少ないものです。
ケース・バイ・ケースで使い分けましょう。