五つの赤い風船 ( いつつのあかいふうせん )
「『遠い世界に』という教科書にも載るような名曲を歌っていたフォークグループ。」
というより、「押尾コータローの師匠、中川イサト(当時 中川砂人)の在席したグループ」
といった方が、食いつきが良いかもしれない(笑)
「五つの赤い風船」は、グループ名と異なり、当時のレコードジャケットを見るとメンバーは4人だということにお気づきでしょうか?
当初、リーダーの西岡たかしを中心に5人のメンバーで構成されていて文字通り「五つ・・・」だったのですがプロ・デビューを前に小川信一が脱退。代わりに入った有山淳司はなんと当時中学生でさすがに親に連れ戻されてしまう。
その上プロデビューまもなく中川が脱退。なんと3人になってしまうが、東祥高が加わり4人編成に落ち着いた。
ビブラフォンやオートハープも加えた多彩なサウンドを持つバンドで、コーラスワークもピカイチ。先の「遠い世界に」や「血まみれの鳩」など当時の世情を反映した、反戦歌、メッセージソングには今聞いても伝わってくる緊迫感があるが、反面普通のラブソングや、「めめずはん」のようなコミカルな歌にも味がある。
その、ほとんどすべてがリーダーの西岡たかしの作詞作曲プロデュースで「風船」はある意味西岡の類まれなる才能に支えられたワンマンバンドであったことも否めない。
活動期間は意外に短くプロとして活動したのは1969年から72年の三年間であった。