アコギの弦は緩める?緩めない?
ギターを弾き終わったあとあなたは弦を緩めていますか?
「弦を緩める」べきか、「緩めない」べきかということには実は賛否両論があるのです。
賛否両論
緩める派
ギターの弦の張力は約70㎏。これだけの力が掛かっているのだからネックに負担がかからないわけが無い。
冬でも約1音程度、夏ならベロベロになるくらい弦を緩めるのがギターのためです。
緩めない派
ギターのネックはそもそも一般的な弦を張った状態でバランスが取れるように設計してあります。
弦を張らない状態で放置すると逆ぞりの危険があります。
そして、バランスよく緩めないとネックのねじれが生じる恐れもあります。
また、何度もチューニングをし直すため弦の劣化が早くなり、アコギの場合、特に3弦は極端に切れやすくなります。
あなたは緩める派?緩めない派?
どちらの意見も楽器屋さんで聞いたものです。
どちらかというと「緩める派」が多いのですが、僕は「緩めない派」です。
毎日弾くのであれば、緩めるメリットよりデメリットの方が多いように思います。
第一、面倒だし(笑)
ネックへの負担は確かに心配ですが、今までに目立ったトラブルはありません。
緩める派の人への提案
「それでも心配だ。バランスよく弦を緩め、しかも弦の切れにくい方法は無いか?」
という人たちに、画期的な方法を伝授します。ギタリスト田中一郎氏(甲斐バンド)のアイデアです。
それは。。。
1,2,5,6弦だけきちんと1音緩めるのです。
これなら切れやすい3, 4弦は保護できてバランスよくネックへの負担も軽減できます。
でも「きちんと1音緩める」というのは面倒くさいですね。
具体的には以下の手順で緩めてください。

- まず、1,6弦を4弦Dに合わせる。(もちろんオクターブ違いです)
- 次に2弦を5弦Aに合わせる。
- 最後に5弦を3弦Gに合わせる。
これでチューニングメーターを使わなくても正確に1音下げられます。
ネックを大事にしたいなら
弦を緩めるにしても緩めないにしても共通して言えることですが、長期間ハードケースに入れっぱなしにしたり、スタンドに立てたまま保管するのは良くありません。
麻縄でわっかを作り、ヘッドに引っ掛けて壁や天井から吊るしておくのが一番いいそうです。
少しの反りやねじれはこの方法で直るとも言われています。
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